青森【善知鳥神社】龍神様がいる商売繁盛のご利益があるパワースポット![青森市安方]

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青森駅から徒歩で約10分ほどの中心部にある善知鳥神社(うとうじんじゃ)に行ってきました。パワースポットと言われる「龍神乃水」から湧き出るご神水を飲み、御朱印をいただき、お守りを拝受してきました。このブログでは善知鳥神社の歴史と御祭神についてご紹介します。

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善知鳥とは? 何と読む?

善知鳥は「うとう」と読み、北太平洋沿岸に広く生息する海鳥の名前です。ハトよりも一回りほど大きい鳥で、昔は青森市にも多く生息していましたが、今ではほとんどその姿を見ることはできないそうです。

親子の情愛が深い鳥で、親鳥が「うとう」と鳴くと、ひな鳥が「やすたか」と答えると言われていたそうです。善知鳥神社の神使(神様のお使い)とされており、善知鳥神社の社紋は「善知鳥」をモチーフとしています。

名前の漢字の「善」は神の意志、「知」は神より与えられるもの、「鳥」は天と地を結ぶ神の遣いという意味があり、とても縁起が良い名前だと思いました。

青森総鎮守・善知鳥神社由緒

この地には昔、善知鳥がいたため善知鳥村といわれていました。第十九代允恭天皇(いんぎょうてんのう)の時代に、善知鳥中納言安方が善知鳥村に住んでいた人々に漁猟や耕作を教え善知鳥村を発展させた人物として言い伝えられています。この善知鳥中納言安方が、奥州陸奥之国外ヶ浜鎮護の神として日本の総氏神である天照大御神の御子の三女神を祀ったことが善知鳥神社の由来です。

6月9・10日は稲荷際、6月16日は龍神際として宵宮祭が行われます。

御祭神

「宗像三女神」

  • 多紀理毘売命(たぎりびめのみこと)
  • 市寸島比売命(いつきしまひめのみこと)
  • 多岐都比売命(たぎつひめのみこと)

アマテラスとスサノオの誓約の場面で生まれた宗像三女神。市杵島姫命は弁財天と結びつき、七福神の弁天様としても信仰されています。

合祀

  • 天照大御神和魂(あまてらすおおみかみにぎみたま)
  • 倉稲魂命 稲荷(うがのみたまのみこと)
  • 海津美神 竜神(わだつみのかみ)

御神徳・ご利益

ご利益としては家内安全、交通安全、漁業守護、 商売繁盛、国家鎮護、方位除け等

宗像三女神は別名に「道主貴(みちぬしのむち)」とも呼ばれ、天照大御神より海道の要所を任せられていることから、あらゆる「道」の最高神として航海の安全や交通安全などを司ります。

「青森市の発祥の地」善知鳥神社の歴史

807(大同2)年に征夷大将軍の坂上田村麻呂によって再建され、1837年に郷社、1876年に県社に昇格し、1907年に海津見神社を合祀し現在の形となりました。青森市で一番大きな神社であり、善知鳥神社は青森市の発祥の地となっています。

青森県の版画家の棟方志功(むなかたしこう)ゆかりの地で、棟方志功さんが少年時代のころ、善知鳥神社の境内は遊び場でした。のちに 棟方志功さんはここで結婚式を挙げます。

善知鳥伝説

親鳥の鳴き真似でひな鳥を捕まえて生計を立てていた猟師が、その報いで死後も地獄で善知鳥から責苦を受け続けるという善知鳥伝説があり、平安時代の歌人西行や藤原定家が歌を詠み、世阿弥は能の演目である謡曲「善知鳥」を作り、浄瑠璃や歌舞伎の題材に取り上げられています。

平安時代から善知鳥神社についての伝記・伝承を残されており、徳川吉宗は津軽藩に善知鳥の献上を命じました。明治時代の文豪 森鴎外(もりおうがい)といった歴史上の偉人たちにも特別な場所として参拝しにきたそうです。松尾芭蕉句碑、奥州街道終点の地碑もあります。

境内の様子

青森市の中心街にありながらも森に囲まれ、別世界のようです。多くの史跡、木々や沼があり水が豊富なので、水の神様である龍神様のご加護を感じます。

自然が豊かで、山などに咲く「マイヅルソウ」が善知鳥神社境内内に自生していると東奥日報の記事で紹介されていました。

花の咲いている姿が、鶴が舞っている形に見えることから名づけられたマイズルソウ の花言葉は「清純な少女の面影」。とても美しいと言われる宗像三女神をお祀りする境内にぴったりの花だなと思いながら新聞記事を読みました。秋には赤い実をつけるのだそうです。

狛犬

善知鳥神社の狛犬さまは語りかけてくるような親しみのある雰囲気が印象的でした。

お鼻の形がかわいらしい

稲荷神社

古きより商売繁盛、夫婦和合、縁結び等、人々から信仰厚く祟敬されてきました。

隣にひっそりと猿田彦大神と月夜見命の石碑がありました

龍神宮

1777(安永6)年、漁業守護・繁栄の為に建立され、昭和32年祟敬の人々により再建されました。

うとう沼

うとう沼は昔は安潟と呼ばれ、荒川と入内川が流れ込む湖沼でした。漁船の避難所となっており、この潟に入る船はいかなる時化でも転覆を免れたので、善知鳥神社とともに漁師の崇敬を集めたのだそうです。周囲20㎞にも及ぶ大きな沼でしたが流れ込む川の流れを変えたことにより、次第に干上がり干拓されていったそうです。境内にはうとう沼の名残が残っており、鯉がいました。鯉は生命力が強く大変縁起の良い存在であり、神様の使いである「神使」とされています。鯉にエサやりもでき人気だそうです。

弁財天宮

うとう沼の畔には弁財天宮が祀られています。1614(寛永18)年に建立されたと伝えられ、水の神として漁業を守護し、音楽や芸能を司る神、福財の神として、近隣の人々から厚い信仰を受けていると記されていました。小さな祠ですがぜひお参りしたいと思いました。

龍神乃水(りゅうじんのみず)


境内裏手に進んでいくと龍神之水(りゅうじんのみず)があります。ここが善知鳥神社の中でも強力なパワースポットととなっています。海や水に関係する繁栄や安全、災いを除き道中安全のご利益があると古くからここから湧き出る水を取り、蒔いたり、飲用する信仰が地元の人々とに受け継がれています。

龍神之水はご利益が湧き出るところとされています。龍の口から湧き出ている水はうとう沼にも流れ込んでいるのだそうです。桜の花びらをまとっているせいか、こちらの龍神様は穏やかで優しげですよね。お水を飲み、持っていた小銭を洗いお守りにすることにしました。とても清らかでスッキリとしたお水だと感じました。

善知鳥神社 御朱印

御朱印は本殿も手前にある授与所にていただくことができます。受付時間:8:30〜17:00 お正月などの繁忙期は書き置きのみとなるようです。初穂料は500円でした。

善知鳥舞が描かれたオリジナルのご朱印帳も取り扱いもあり、夏期限定(毎年6月1日~8月末日)で入手可能の「ねぶた御朱印帳」は善知鳥神社を題材としたねぶたの様子が描かれているそうです。

善知鳥神社 お守り

善知鳥神社はお守りやおみくじの種類が豊富でした。竿で釣る「鯛みくじ」などがありました。今回は、災いや悪縁を水に流し幸運を呼び込む「善知鳥水守」と、またねぶたの時期に青森に来られるようにと願いを込めて「善知鳥ねぶた御守」を授かりました。

リラックマのかわいらしいお守りもとっても人気のようでした。

善知鳥神社アクセス・場所・地図

住所:〒030-0803 青森県青森市安方2-7-18
有料駐車場「パーキング善知鳥」が隣にあります
アスパムから徒歩10分~15分くらい
電話番号:017-722-4843

24時間参拝可能、授与所は午前9〜午後5時まで

公式サイト

善知鳥神社/公式ホームページ
善知鳥神社utou jinja[公式]/Twitter

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