日本橋三越本店屋上に神社?三井家の守護神「三囲神社」の分霊【活動大黒天】様をご参拝[東京都中央区日本橋室町]

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「三越の屋上に神社がある」と教えてもらい参拝に行きました。日本橋三越の屋上に金運上昇のご利益があると言われるお稲荷様が鎮座し、商売繁盛と幸運をもたらす神、活動大黒天も祀られていました。向島(墨田区)にある「三圍神社(三囲神社)」の分社として全国の三越各店にも神社があるそうです。

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越後屋の歴史を継ぐ「日本橋三越 本店」

三越は、延宝元年(1673)8月に三井家初代の高利たかとしが越後屋として創業し、そして天和3年(1683)に駿河町(現在の日本橋室町一〜二丁目あたり)に店を移転させ、「店前(たなさき)売り」と「現銀(金)掛値なし」「切り売り」などの画期的な商売を行い、江戸の町人から「芝居千両、魚河岸千両、越後屋千両」と呼ばれ、1日千両の売り上げを見るほど繁盛しました。

1904年に三越呉服店と屋号を改め、日本初の百貨店となり現在は日本橋三越本店として当時と同じ場所で営業を続けています。

日本橋三越本店の現在の建物は、昭和10年(1935)に増築改修されたもので、完成当時は「国会議事堂」「丸ビル」に次ぐ大建築でした。当時「日本橋三越本店」は日本で初めてエスカレーターを設置したことでも話題になったそうです。

ルネサンス様式の本館は2016年に国の重要文化財に指定されています。今年(2023)は創業350年となり、2024年3月31日まで様々なアニバーサリーイベントが開催されています。

日本橋三越 屋上の神社とは

日本初の百貨店「三越」の屋上に神社があるということで、大変縁起が良さそうなので参拝してきました。

エレベーターで屋上階まで上がり外に出てみます。『日本橋庭園』と名付けられた屋上スペースは
「つながりのもり」をコンセプトに、「集いの広場」「季節を映す水辺」「遊びの野原」「鎮守と伝統の杜」「四季の森」の5つのゾーンで構成されています。

椅子とテーブルが設置されていてランチや休憩などにどなたでも利用できるそうです。

都心の百貨店の屋上とは思えないほどの自然あふれる空間が広がっていて、とても「良い気」を感じます。

四季折々の草花が美しい、森の小道のような通路を抜けると白い鳥居が見えてきます。

「三圍神社」と書かれた石碑と小さいながらも立派な祠があらわれました。

三圍神社「活動大黒天」「稲荷大明神」

「鎮守と伝統の杜」と呼ばれる場所に鎮座するのは白い祠と赤い祠。ビル屋上から三越全体を御守りしているようです。

鳥居をくぐって左手に手水舎があります。

鳥居の右手側にある三圍神社と書かれた石碑の裏側には「活動大黒天」と書かれているのが確認できます。

境内に祀られている活動大黒天さまは商売繁盛と幸運をもたらす神。七福神のお一人であり、こちらには高村光太郎の父・日本を代表する彫刻家光雲作の「活動大黒天」が納められています。

慈悲深い表情をされ、俵の上に立ち上がり右足を踏み出して打出の小槌を振り上げ、今まさに福徳を授けようとする活動的な御姿をあらわしているのだそうですが、祠が閉まっており、残念ながら見学することはできませんでした。

お隣には、三囲神社の御祭神である宇迦之御魂命(稲荷神)が祀られています。

日本橋三越本店屋上に三圍神社(三囲神社)の分霊が祀られたのは大正3年(1914年)9月21日です。

三圍神社(三囲神社)とは

屋上にあるのは、墨田区向島の三囲神社から分霊された由緒ある神社であることがわかります。三囲神社(みめぐりじんじゃ)は、「囲」が「(三)井」を囲んでいることから、「三囲は三井に通じ、三井を守る」ものとして、江戸時代から三井家に鬼門除けとして崇拝され、三井家の守護神なのだそうです。

墨田区向島にある三囲神社にもいつか参拝したいなと思いました。

日本橋三越本店屋上神社 場所・アクセス・営業時間

住所 東京都中央区日本橋室町1-4-1日本橋三越本店屋上日本橋庭園
営業時間:午前10時~午後7時
(食品・1階は午前10時~午後7時30分)
レストラン営業時間
本館:午前11時~午後7時(7階)
新館:午前11時~午後10時(地下1階、9階、10階)

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