北海道大学の構内にある北海道大学総合博物館で開催中の夏季企画展「人文的昆虫展覧会 – たどり着いたらメーリアン」に行ってきました!虫が苦手な人でも楽しめる美しい展示でしたよ。(会期〜8月31日まで)
北海道大学総合博物館では、北大の歴史や研究活動、収蔵標本などを紹介する「常設展示」と、特定のテーマを展示して魅力を伝える「企画展示」があります。常設展・企画展ともになんと入館料は無料!にもかかわらず見どころ満載で魅力いっぱいでした。
人文的昆虫展覧会 – たどり着いたらメーリアン

「人文的昆虫展覧会 – たどり着いたらメーリアン」は、北海道大学創基150周年記念事業の一環として開催されています。文学・絵画・神話・ことわざなど「人文的」な視点から昆虫を紹介する展示です。

- ヘルマン・ヘッセ 〜少年の日の思い出〜
- メリーアンの立体昆虫図譜
- 神話と星座と虫の名と
- 北大昆虫学者と著書
単なる昆虫標本ではなく文学や芸術、神話という視点から標本がアートのように作られ、4部で構成されています。

ノーベル賞作家のヘルマン・ヘッセの直筆画やメーリアン図譜の原書など貴重な資料が展示されています。
講演会「神話と星座と虫の名と」

博物館内1階、左奥の突き当たりにある「知の交流ホール」では企画展にまつわる講演会が期間中に3回開催されます。6月28日には「昆虫少年ヘッセの真実」、7月12日には「神話と星座と虫の名と」というテーマで開催され、8月30日には「たどり着いたらメーリアン!〜蝶と博物書を追い求めた半世紀〜」が行われます。
虫はあまり好きではありませんでしたが、神話と星座が大好きなので参加してみました。展示を制作した新部公亮氏(日本アンリ・ファーブル会会員)と占星術家の鮎沢玲子さんとのコラボで行われた講演会は、大変興味深く、最後にシンガーとしてもご活躍の鮎沢玲子さんが「星めぐりの歌」を歌ってくれ盛りだくさん。撮り鉄でもあるという新部公亮氏が撮影したいわて銀河鉄道線の写真も素晴らしくステキでした。

科学は自然科学(答えがひとつ)、社会科学(答えが変わる)、人文科学(答えがない)の3つに分けられるというお話しから始まり、昆虫は一般的に自然科学の対象ですが、あえて「人文的」な視点で展示することによって「見る人によって感じ方の違う展示になる」とのことで、実際に展示を見たときには、神秘的で虫が苦手でも楽しめ、虫を美しいと感じる内容でした。

「ギリシャ神話は今も進化している現在進行形の物語であり、美しく、恐ろしくもある物語に登場する神々の名は、欧州ブランドの商品名や日本の物にも使われ、昆虫や植物の学名にも多用されています」と、星々からなる昆虫の学名とその神話(悲恋の物語や英雄伝説)などの話しを聞いていると、虫も人間も神も全て自然が創り出した地球で暮らす仲間たちのような気持ちになりました。

太陽系の惑星の名前がついた蝶。「蝶と蛾の違いとは?」とよく質問されるそうですが、蝶と蛾と分けているのは日本くらいで、諸外国では、蝶も蛾も「蝶」なのだそうです。

月の名前を付けられた蝶たち。「ギリシャ神話は今も進化している現在進行形の物語である」と述べた作家の阿刀田 高氏のサインが描かれていました。

ネプチューンオオカブトもいました。ネプチューンは「ポセイドン」のローマ神話での呼び名。地震や津波はネプチューンの怒りによって起こると考えられていました。
両腕と頭で天の蒼穹を支えるという重い罰を科せられたアトラスを表した標本。天動説の世界観ですよね。
人文的昆虫展覧会 – たどり着いたらメーリアン開催情報
会期:2025年6月28日~8月31日
開館時間:10:00~17:00
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日休館)
会場:北海道大学総合博物館 1階 企画展示室
入場料:無料
主催:北海道大学総合博物館
後援:日本アンリ・ファーブル会
公式サイト・SNS:北海道大学総合博物館・Facebook
北海道大学総合博物館アクセス・駐車場
所在地:札幌市北区北10条西8丁目(北海道大学キャンパス内)
・JR札幌駅から徒歩約10分
・地下鉄南北線「北12条駅」から徒歩約5分
※駐車場については、大学構内への一般車両の乗り入れは禁止のため近隣の有料駐車場を利用する。
電話番号:011-706-2658

