映画化決定【20歳のソウル】原作レビュー感涙の実話・あらすじ(ネタバレあり)映画のキャストは?上映はいつから?(幻冬舎文庫)

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映画「20歳のソウル」が5月27日から全国で公開されます。原作は、劇作家・演出家 中井由梨子さんによるノンフィクション小説『20歳のソウル 奇跡の告別式、一日だけのブラスバンド』です。千葉県船橋市立船橋高校の吹奏楽部に代々受け継がれている応援曲「市船soul」にまつわる実話をもとに書かれたストーリーです。

2022年に3月にこの文庫本を買って読み始めたのですが、1ページ目から涙が出て、ページをめくるたびに涙が溢れ、 272ページの文庫本を読み終えるのに2ヶ月程かかってしまいました。

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20歳のソウル 原作

2018年8月8日に小学館から発売された『20歳のソウル 奇跡の告別式、一日だけのブラスバンド』

主人公は浅野大義(たいぎ)さん。彼は船橋市立船橋高校に受け継がれる応援曲「市船soul」を作曲した本人。病魔に襲われ20歳という若さで人生の幕を閉じました。浅野大義さんの告別式には、彼が高校時代に所属していた吹奏楽部164名が参列し「市船soul」を演奏しました。

著者の中井由梨子さんは、2017年4月に朝日新聞社サイトに掲載された告別式の記事をみて、市船吹奏楽部顧問の高橋健一先生にコンタクトを取り、その後、生前の浅野大義さんに関わる方々を次々と訪ね、話を聞き続け、この実話小説を書き上げ、今は亡き浅野大義さんをこの世に連れ戻してきました。

映画化のきっかけも監督の秋山純氏が2017年4月2日の朝日新聞朝刊に載った記事を読んだこと。


映画公開を前に記事が再掲されています。「彼の生きた証を多くの人に知ってもらいたい。」と小説となり、映画となり、私も浅野大義さんに出会えたことに感謝したい気持ちです。

市船soul とは

千葉県船橋市立船橋高校の応援曲「市船soul(いちふなソウル)」は、市船を勝利へ導く神曲!

作曲したのは2013年浅野大義さんが高校3年生の時。大義さんが「雲の上の人」と尊敬するカリスマ顧問の高橋健一先生に「僕にオリジナルの曲を作らせてください」と願い出て、甲子園で演奏する吹奏楽部の姿を頭に思い描き作曲に取り組む描写は、ワクワクしました。

ソシソシドシドレ、ファー♪この音楽が、野球部の対外試合で演奏され始めると得点が入ることから、「市船のチャンステーマ」とも呼ばれ、SNS上でも話題になります。

大義さんが、自分の作った曲を吹奏楽部の仲間が演奏してくれ、それを多くの人が聴いてくれることに喜びと感動と充実感を感じ、作曲家になりたいと強く思い、高橋先生の様な教師を志し音楽大学へ進学するきっかけにもなりました。

今もなお大義さんが魂を込めて作った「市船soul」が弾き続けられいるのは胸熱です。

20歳のソウル あらすじ(ネタバレあり)

大義さんはが市船に進学したのは、第一志望の高校の受験に失敗したから。でも、高橋先生と出会い、市船の吹奏楽の赤ジャの仲間との出会いました。365日のうち、355日は部活をしていたという大義さん。

ヨサコイでは目指していたファイナルには残れず、市船の野球部はベスト16で敗退したため、3年生は応援に行けず、「市船soul」をスタンドで吹けたのは後輩たち。

大義さん達がなんとしても取りたいと願ってきた吹奏楽コンクール全国大会出場権は取れず・・・

それでも「日常を分厚く生きる」ことで、思った通りに目標を叶えることよりも、最高な時間と経験を得ることができるのだなと気がつかされました。

「市船soul」が実際にどんな曲なのか聴いてみたい、市立船橋高校吹奏楽部が踊る北海道札幌の「YOSAKOIソーラン祭り」のシーンも映像でみたい!と劇場のスクリーンで迫力を味わいたいと思いました。

浅野大義(神尾楓珠)は市立船橋高校吹奏楽部に所属する男の子。担当はトロンボーン。
活発で優しく、そして真っすぐな大義は、いつも周囲を明るく照らし、そして大義自身も部員たちに支えられ、青春を謳歌していた。
なにより特別な存在である顧問・高橋健一先生(佐藤浩市)に大きな影響を受け、心身共に成長していった。
大義は、市船・野球部のために、オリジナル応援曲の作曲に挑戦。作曲の難しさに葛藤しながらも 高橋先生からの叱咤激励や親友・佐伯斗真(佐野晶哉<Aぇ! group/関西ジャニーズJr.>)の助け、母・桂子(尾野真千子)の応援もあり「市船soul」が誕生する。そして、いざ試合で演奏されるとたちまち得点を呼ぶ〝神応援曲″と呼ばれる様になる。
高校を卒業した大義は、高橋先生の様な教師を志し音楽大学へ進学、夢に向かってキャンパスライフを過ごしていた。
そんなある日、大義の身体を異変が襲う。診察の結果、大義の身体は癌に侵されていた——。
(映画『20のソウル』5/27(金)全国ロードショー)より引用

高校を卒業し大学に通う19歳の夏、肺の癌が見つかり闘病生活が始まります。手術、入退院を繰り返し、1年後には脳、骨髄へと転移。2017年、大義さんは20歳という若さで生涯を終えます。作曲家になること、恋人との結婚、叶えたい夢はまだまだたくさんあっただろうに・・・どうして彼のような青年が?ご家族の気持ちを思うと胸が張り裂けそうなくらい辛くて悔しい気持ちになります。

「大義は神様になったと思うんですよ」高橋先生はそんなふうに仰るそうです。大義が亡くなったことは悲しいけれど、大義を思う度に心が温かくなる。何か不安事があると「大義、頼む。助けてくれ!」と天に向かって手を合わせてしまうのだとか。

仲間・恋人・家族そして音楽を愛し、目立ちたがり屋のくせにスカしたかっこつけ、争いごとが嫌いで人たらし。自分のことより相手の心に寄り添う、どこまでも優しい人。そんな大義さんは、沢山の人々から愛されてもいました。

大義さんが残した応援曲「市船soul」が後輩たちに受け継がれ、彼の魂とともに生き続けいるように、この本や映画にも魂が吹き込まれ、大義さんの魂がより輝きを増し、私たちに寄り添って「精一杯生きればいいよ」と応援してくれているように感じて、私も手を合わさずにはいられませんでした。

20歳のソウル 映画 キャスト

キャストは、小説上の登場人物と名前が違っていたりするようです。消防隊員が活躍したくだりは小説では見受けられなかったのですが・・・泣きながら読んでいたので、読み飛ばしてしまったのかも?

浅野大義:神尾楓珠
浅野桂子:尾野真千子
宮田夏月:福本莉子
佐伯斗真:佐野晶哉(Aぇ! group / 関西ジャニーズJr.)
秋田豪:前田航基
田崎洋一:若林時英
ユッコ:佐藤美咲
ミナ:宮部のぞみ
滝沢翔:松大航也
消防隊員:塙宣之(ナイツ)
浅野正義:菅原永二
浅野千鶴:池田朱那
黒木まどか:石崎なつみ
浅野忠義:平泉成
木村貴教:石黒賢
星野拓朗:高橋克典
高橋健一:佐藤浩市

『20歳のソウル』キャスト/魅力発信サイトFUNABASHI Style

監督:秋山純「特命係長 只野仁」シリーズ、「陽はまた昇る」など数多くのドラマを手がける

20歳のソウル 文庫

676円(税込)
出版社 ‏ : ‎ 幻冬舎
発売日 ‏ : ‎ 2021/5/26
文庫 ‏ : ‎ 272ページ
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4344430860

2021年5月26日に『20歳のソウル』のタイトルで幻冬舎から文庫化されました

 

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