弘前洋館めぐり【弘前昇天教会】なぜ?弘前にレトロ建築物が多いの?見学は可能なの?[青森県弘前市山道町]

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弘前市内を散策していると、レトロな雰囲気の洋館が数多く残っていることに驚きます。宿泊したホテルのある弘前の中心街「土手町」からよく見える場所に、煉瓦造りで趣きのある教会があったので気になりました。このブログでは、赤レンガが印象的な「弘前昇天教会」について調べたことを書きました。

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日本聖公会 弘前昇天教会 とは

弘前昇天教会は、イギリス国教会の伝統を引くプロテスタント系の教会です。1896(明治29)年に弘前で宣教が始まり伝道の講義所として設けられ、1921(大正10)年に宣教師ジェームズ・ガーディナーが設計し、大工の林 緑の手によって現在の聖堂が建築されました。

外観は重厚なレンガ造りの平屋建て。石材は弘前近郊の山の自然石が使われ、煉瓦はイギリス方式で積み上げられているそうです。三位一体を表す三つ葉のアーチがついた鐘楼が特徴的です。ゴシック様式にまとめられており、柱には青森県特産のヒバ材が使われています。1995年青森県の重要文化財に指定されています。

冬季に開催される「弘前エレクトリカルファンタジー」期間中は、建物がライトアップされ、とてもロマンチックな雰囲気になるそうです。

また、館内には1882年頃の米国のB. SHONINGER(B・ショニンガー)社製のリードオルガンあり、同じ機種は日本にないという価値の高いもので、有名だそうです。

リードオルガンは「足踏みオルガン」とも呼ばれ、美しい音を出すためには、ペダルをゆっくり、深く、交互に踏み演奏するのだそうです。(礼拝堂探検隊 第11回「オルガン-②」日本聖公会 東北教区)120年の時を経てもまだ現役で美しい音色を奏でています。

弘前昇天教会の鐘の音・鐘のなる時間は?

弘前昇天教会の鐘は、最大直径400センチメートル、高さ420センチメートルもの大きさがあり、アメリカで制作され、教会建設当初より設置されています。この鐘は、普段は朝6:30と夕方17:30の2回、日曜日は、6:30、9:30、10:30、17:30の4回、礼拝の前に鳴らされます。

鐘は鳴らす時に、日本聖公会の信者さんにイエス・キリストの12人の使徒を意識してもらうように12回鳴らすそうです。

なぜ弘前には洋館が多いの?

ところで、なぜ弘前市内にはこうした古い洋館建築が多いのでしょうか?

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弘前では、幕末から明治にかけ英語教育が盛んとなり、英語教育を導入するため、明治初期から外国人教師を招ねきます。弘前には、洋館建築を得意とする建築家がいたので、英語講師たちの自邸として洋館や学校が次々と建てらました。キリスト教伝道の先進地でもあるため教会も多くあります。

弘前は、自然災害も少なく第二次世界大戦空襲も逃れることができたため、現代にも洋館は残りました。幕末から第二次世界大戦以前までの時代に建てられた建築物を指し、「近代建築」と読んだりしますが、当時の貴重な建物を利用し喫茶室やレストラン、カフェへと再利用し大切に使い続けている場所も多くあります。

洋館を巡りながら、歩き疲れたらカフェで一休み。弘前では、そんな街歩きを楽しめそうですね!

弘前昇天教会 場所・アクセス・見学は?

弘前昇天教会
[住所]青森県弘前市山道町7
[アクセス]JR弘前駅前より土手町100円循環バス「中土手町」下車、徒歩約5分。
・弘南鉄道 中央弘前駅下車、徒歩すぐ。
[お問い合わせ]0172821642 ※電話番号は弘前市教育委員会文化財課に繋がります。
[見学]※内部の見学不可。外観のみ見学可能。

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