【弘前八坂神社】最勝院の隣に鎮座するスサノオノミコトを祀る神社。御朱印・ご利益・宵宮は?[弘前市銅屋町]

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五重塔で有名な最勝院の新仁王門のすぐ隣にある八坂神社を参拝しました。塀で仕切られていますが、神仏習合時代は大圓寺と八坂神社の境内は一体だったそうです。このブログでは、八坂神社の由来、御祭神、ご利益、御朱印について調べて書きました。

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弘前八坂神社 由緒・御祭神

弘前八坂神社は、もともと大圓寺牛頭天王を祀り約300年前に創設され、悪疫を封ずる祈願所として尊崇を受けていました。大圓寺の創建は延暦年間(782~806)に坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)が阿闍羅山(あじゃらやま)に開いたのが始まりとされ、大円寺の鎮守社として京都・八坂神社を勧請したのが始まりと考えられています。京都の八坂神社が御本社となります。

正保4(1647)年に城下から、神仏習合していた大圓寺と共に現在地に移されました。この土地は弘前城から見て南側の防衛拠点になる場所で、境内地は寺沢川と土淵川の合流地点だったことから、弘前城の戦略的、霊的拠点として需要な場所のようです。

大圓寺には三代藩主・津軽信義(つがるのぶよし)の守り本尊である大日如来が安置され、水を司る牛頭天王(ごずてんのう)が祀られました。牛頭天王は疫病を防ぐ神さまです。

明治時代の神仏分離令により大圓寺と分離し、明治四(1871)年に大圓寺は大鰐町(おおわにまち)の高伯寺(こうはくじ)境内に移転させられ、その跡地に最勝院が移ってきました。

八坂神社の本地仏で仏教色が強い牛頭天王像は、旧大圓寺の本堂を引き継いだ最勝院の護摩堂の本尊として移され、八坂神社には改めて須佐之男命の分霊が勧請されました。

牛頭天王は京都祇園の八坂神社の祭神で疫病を防ぐ神であり、薬師如来を本地仏とし、神道におけるスサノオ神と同体であるとされています。明治の時代に、神仏分離により牛頭天王から須佐之男命に改めた神社は数多くあるそうです。

さてその後、昭和21年に火事で全社殿を焼失し、昭和24年本殿、拝殿を再建し現在に至っています。

最勝院と八坂神社が隣り合っているのは、神仏習合の名残であり、明治の神仏分離令によって旧大圓寺跡に弘前八幡宮別当寺の最勝院が入っため境内が分断され、一之鳥居と二之鳥居が直角に並び、高い塀で仕切られているのだそうです。

八幡宮と八坂神社は御祭神や系列が違いますものね。

八坂神社 御祭神とご利益

八坂神社の狛犬は勇ましい面持ちです。

お座りで控えているのではなく、伏せの姿勢で今にも飛び出してきそうな勢いです。

拝殿の周りはきれいに雪かきされていましたが、まだ雪で閉ざされていたので、本殿の様子や御神木と思われる境内の巨木や神馬の像、天満宮碑(歌碑)などの見どころには近寄れませんでした。

御祭神
素戔鳴命(すさのおのみこと)武神、厄除、開運、病難除け
櫛稲田姫(くしなだひめ)妃神、稲田・農耕の神
草野姫命(かやのひめ) 草の神
菅原道真(すがわらみちざね)学問の神

ご利益は、家内安全。縁結び。学問上達等文武両道に御霊験新たかで、銅屋町・桶屋町・鍛治町・新鍛冶町・北川端町・南川端町の六ケ町産土神産土神として信仰されています。

現在は常住神職はおらず、熊野奥照神社が兼帯管理をしています。例祭の前夜祭(宵宮・よみや)と例大祭当日のみ神職・氏子等が入って神事が営まれるそうです。

八坂神社の御朱印

弘前八坂神社の御朱印は、弘前市田町の熊野奥照神社にて拝受できます。書き置きですが、素戔鳴命が八岐大蛇退治をする絵がプリントされていて立派な御朱印を頂けました。

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八坂神社の宵宮 通称「大円寺(ダイエシ)の宵宮」

例祭日は、旧六月十四日。

毎年7月にお隣の最勝院と共に八坂神社の宵宮が開催されます。

「大円寺の宵宮(ダイエンジのヨイミヤ)」とも呼ばれていて、弘前市内で開かれる宵宮の中でも、一番の賑わいを見せ、80店を超えるたくさんの出店が並ぶそうです。

国指定重要文化財の五重塔も境内にありライトアップされ、最勝院では年に一度の秘仏の御開帳が行われます。

弘前八坂神社 場所・アクセス・地図

弘前城の南側、弘前高校のすぐ北隣の高台に鎮座しています。神社のすぐ南隣は最勝院です。

[住所]青森県弘前市銅屋町80
[拝観]年中無休。9:00~17:00
[拝観料]境内拝観自由

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