弘前レトロ【藩士の珈琲】庶民が初めて飲んだコーヒーを再現。弘前名物のコーヒーを飲んでみた[珈琲の街弘前 成田専蔵珈琲店]

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東北最古の喫茶店「万茶ン」など、歴史ある喫茶店も数多く、珈琲の街としても知られる弘前。弘前でだけ飲むことができる藩政時代の珈琲があるのいうので、ぜひ飲んでみたいと思いました。

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コーヒーの歴史

日本に初めてコーヒーが持ち込まれたのは1640年代の江戸時代。オランダから日本の長崎出島に伝わったと言われています。コーヒーを口にできたのは、オランダ商人と接触する役人・商人・通訳・遊女などの限られた人のみ。高級品の珈琲ですが、独特の香りや苦味が日本人に馴染まずに一般的に普及することはありませんでした。

1855年、この頃、ロシアの南下に備えた北方警備のため、幕府の命を受け弘前藩の藩士たちは蝦夷地(北海道)に向かいました。北方警備に向かったのは藩士だけでなく、農民や漁師などの庶民も含まれていたといいます。しかし、極寒の地で多くの人が、寒さやビタミン不足による浮腫病にかかり命を落としたといいます。

蘭学医のすすめで浮腫病の予防薬として幕府から珈琲の配給を受け、薬として飲んだのが、一部の特権階級の人々を除き、日本ではじめて庶民が飲んだコーヒーだそうです。

1857 (安政4)年、蝦夷地勤務の幕臣に届いた仕様書(蝦夷地御用留「二」)には、「黒くなるまでよく煎り、こまかくたらりと成迄つきくだき弐さじ程麻袋に入、 熱き湯にて番茶の如き色にふり出し、土びんに入置、さめ候得ばよくあたため、砂糖を入用るべし」 とコーヒーの淹れ方が記されています。土瓶を使い、ドリップ方式の原形ともいえる淹れ方をしていたことがわかります。 弘前は珈琲の街です委員会より

そんな津軽藩の歴史にから、弘前藩士たちが薬として飲んでいた珈琲を再現したのが「藩士の珈琲」です。弘前市内の数店の喫茶店ではメニューとして提供していますし、ドリップパックも販売されています。

藩士の珈琲 淹れてみた

「藩士の珈琲」を現代に再現したのは、弘前市内で「成田専蔵珈琲店」を経営する成田専蔵氏。藩士の珈琲は2014年から販売を開始され、


当時の珍しい飲み方を再現した土瓶で淹れる「藩士の珈琲」を喫茶店で飲めるが弘前名物となり、観光のひとつとしても人気だそうです。

弘前【弘大カフェ 成田専蔵珈琲店】コーヒー文化と歴史とレトロを楽しめる喫茶店で「藩士の珈琲」を購入[青森県弘前市文京町]

私はドリップパックを購入してみました。

ダンク式珈琲バックが入っているので、ホテルの部屋でコーヒーを淹れるのに最適でした!

ドリップパックからコーヒーの香りがふんわりと立ち上ります。

カップに入れ、湯を注ぎ、上下にダンクさせ抽出させます。

様子を見ながら好みの濃さにでき、後片付けも簡単なので便利でした。

藩士の珈琲 飲んでみた

厳しい冬の北海道で、弘前藩士が薬として飲んだ様子を想像しながら、まずは一口いただきます。まろやかで優しいコーヒーが染み渡ります。酸味が少なく、想像するより深い苦味がありました。

薬っぽさがあるかな?と思ったのですが、普段コーヒーを飲み慣れているので普通のコーヒーより、まろやかで飲みやすいと思ったのですが、江戸時代の人にしてみれば確かに薬のような不思議な飲み物に感じるだろうなと思いました。

歴史を感じる藩士の珈琲は、弘前の風土が生んだ和菓子や洋菓子と相性がバッチリでしたよ!

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藩士の珈琲 通信販売・お取り寄せ

藩士の珈琲は、弘前市内のお土産販売店でも見かけましたし、成田専蔵珈琲店のホームページにてお取りよせ・通信販売も可能です。

贈り物やお土産にもおすすめです。

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