五所川原市【立佞武多の館】休館リニューアル前の様子 [青森県五所川原立佞武多(ごしょがわらたちねぷた)]

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青森県五所川原市を訪ねた時に凄かったなぁ、行ってよかったなと思い出になった場所が「立佞武多の館」でした。立佞武多の館が大規模改修工事のため2025年4月1日から2026年6月末まで休館するとのことで、改修前の様子を備忘録のために書き残しておきたいと思います。

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立佞武多の館(たちねぷたの館)

JR五所川原駅より徒歩約5分のところにある「立佞武多の館」は五所川原立佞武多祭りで実際に出陣した大型立佞武多が格納されています。立佞武多の館は地下1階〜6階の建物で、周りには他に高い建物がなく館自体が存在感を醸しています。この中に巨大なねぷたがいるのかと思うだけで、祭りが特別なものなのだと感じました。

館内では実際にねぷた祭りで運行した立佞武多を間近で観覧でき、祭りの歴史がわかる風景写真や祭りの映像を楽しめ、見ごたえのあるスポットでした。他にもお土産品などを販売する物産コーナー「花菖蒲」、喫茶コーナー「プラム」、体験コーナー「かわらひわ」、展望ラウンジレストラン「春楡」などがあり、とても立派な施設だなと思いました。

2004年にオープン以後、観光交流施設として240万人以上もの人が訪れました。展示室では立佞武多3台が通年展示され、4月〜6月頃の紙貼り作業の時期には、実際に運行する立佞武多の紙貼りを無料体験もできます。

空調の不具合や雨漏りなど老朽化に伴う大規模改修のため2025年3月31日をもって休館となり、約20億円かけて改修工事が行われます。休館明けのオープン日は未定ですが、2026年内にはリニューアルオープンさせる予定となっているそうです。

迫力ある立佞武多を間近で見られる施設

入り口から展示室に入るまでのスペースに飾られているサイズの小さなねぷたも細かな造形美にすごいな〜と思うのですが、

展示室は1階から4階まで吹き抜け空間になっており、

高さ約23m、重さ約19トンもの大型の立佞武多に圧倒されます!これを人の手で作ったってすごいことですよね〜!!

エレベーターで4階へあがってから展示の本番で、エレベーターの中から間近に見える灯籠の迫力にもボルテージも上がります。

建物の4階にまで達する立佞武多と同じ高さから見ると本当に凄い!しか言葉が出ません。

たちねぷたの高さ合わせてつくられた館の構造にも改めて感心します。

4階から1階までバリアフリーのスロープとなっていて、上から下へ壁伝いにぐるぐる歩きながら見学することができます。間近で詳細をじっくり観察できるので、お祭りの時とはまた違った表情や魅力を発見できますよね!

スロープを歩きながら、ねぶた・ねぷたの発展と、たちねぷたの復元についての資料や展示を見て学べます。

解体された大型立佞武多「かぐや」

私が見学した時には、「竹取物語」が題材の月へと戻るかぐや姫を表現した「かぐや」が展示されていて、すごく好き!!と思いました。

本来、大型立佞武多は3年運行し、翌年解体されることになっているそうなのですが、2019年に出陣した「かぐや」は、2020〜21年はコロナ禍で祭りが中止となったため2023年に最後の出陣を終え、2024年7月8日〜11日にかけ解体され、ようやくかぐやを月に帰せたのだそう。・・・・ロマンティック☆

そうとは知らずに見てきたのですが、絶妙なタイミングで「かぐや」の立佞武多に会えて幸せだなと思いました。ねぷたは、戦いのシーンを描いた荒々しいものばかりと思っていたので、姫様が題材のねぷたもあるんだ!と感動しました。

2025年の五所川原立佞武多祭りは

大型立佞武多は古い1台を解体して、その骨組みを使い新作をつくるので、大規模改修のため、新作を制作するスペースがなく現存の3台が2025年の祭りに出陣するそうです。夏まつり史上、2年続けて同じ3台を運行するのは初めてなのだそう。

実際に祭りの時に立佞武多館の扉が開き、巨大な人形灯籠が登場すると大きな歓声が上がるのでしょうね!山車が街の人々を見おろしながら練り歩く様子はものすごい迫力と盛り上がりでしょうね。

青森三大佞武多「五所川原立佞武多」のはじまり

電柱やビルよりも高い巨大な人形灯籠が街を運行する五所川原立佞武多(ごしょがわらたちねぷた)は、青森市の「青森ねぶた祭」、弘前市の「弘前ねぷたまつり」とともに青森三大佞武多の一つです。

江戸時代から、灯籠の大型化が始まり電線がなかった明治時代〜大正時代は高さのあるねぷたでしたが、時代に伴い電線が作られるようになると低くて横幅のあるねぶたへと変化してゆきました。

五所川原市のねぷたも同じように、低い小型のねぷたとなっていきましたが

昭和54年に明治時代のねぷたの写真が、平成5年には図面が五所川原市で発見されたことで、平成8年に有志により明治時代の「高さがあるねぷた」の図面や写真をもとにした、巨大な「たちねぷた」が復元され、祭りが復活したのだそうです。

館内で見た映像でも、青森の厳しい冬を耐え過ごしたパワーを夏の祭りで爆発させる熱気から、青森の人たちにとって祭りがどんなに大切なのかが伝わってきました。

リニューアルした立佞武多の館にも実際のねぷた祭りにもぜひ行ってみたいなと思っています。

立佞武多の館アクセス・料金・休館日

※記載の情報は訪問時のものです。最新情報は公式HP等でご確認ください
青森県五所川原市「立佞武多の館」

住所:青森県五所川原市字大町506-10
電話番号:0173-38-3232
入場料:大人650円、高校生500円、小・中学生300円、未就学児無料
営業時間:たちねぷた展示室 9:00〜19:00(10月-3月は9:00〜17:00)
※営業時間は館内施設による
休館日:1月1日
駐車場:有料あり(入場や買物により2時間無料)
アクセス
・JR五所川原駅より徒歩約5分
・JR新青森駅より車で約45分
・津軽自動車道五所川原北ICより車で約10分

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